ゆがんだエンターテインメント

「ルーギャーのチャンネー」を理念に皆様にステキな笑顔を。ゆがみエンターテインメントCEOのブログです。

【R18】ちょっとアレな話その⑥後編

 

 

Mちゃんは微笑み、ゆがみちゃんのゆがみちゃんに手を添えながらこう言った。

 

「口開けて……♡」

 

快感に考える術を奪われたゆがみちゃんは言われるがまま、なんの抵抗もすることなく――それはまるで人も物資もなくした国が白旗をあげるように――口を開けた。

 

Mちゃんの口からゆがみちゃんの口にあたたかな液体が流し込まれた。そう。Mちゃんの唾液である。

ゆがみちゃんは「垂れる」というよりも「滴る」という表現が似合うほどの唾液を流し込まれた。

無味無臭ではあるが興奮のボルテージだけがせり上がっていくのを感じた。

 

ボルテージが最高潮になったところでMちゃんは言う。

 

「ねぇ、へんたいのゆーちゃん。お尻犯してあげるなあ♡」

 

女性が男性とセックスをするときの「挿入れるね?」と同義ではなかろうか。いや、同義に違いない。

その証拠にゆがみちゃんはこの時完全に女の顔をしていたのである。女の顔をして頷いていたのである。

 

Mちゃんの指が入ってくるのを感じた。

ぬるりとした感覚がゆがみちゃんの女の子に走る。十分にじらされていたためか、全く痛みや圧迫感を感じなかった。

挿入の悦びに浸っているところにMちゃんの声が降ってくる、

 

「入口めちゃくちゃ締め付けてくるし中はぐっちゃぐちゃやで??名器やなあ??♡」

 

じぶんの膣内(?)を褒められる。嬉しいような、恥ずかしいような、そんな…感覚。

 

「そんなに締め付けてたらあたしすぐイッちゃうよぉ♡」

 

Mちゃんは腰を使って指をゆがみちゃんに押し込むようにして、緩やかにピストンをする。

これはもはやセックスである。

もはやセックスである。

もはや……。

 

「ねぇゆーちゃん、おもちゃ挑戦してみよっかあ♡ぴったりのやつ持ってるんよね♡」

 

セックスである。セックスに浸るゆがみちゃんにそんな提案を持ちかけるMちゃん。

おもちゃ……ローター、バイブ、アナルビーズと数々のおもちゃを試されてきたゆがみちゃんにとってはそこまで驚くことではない。

しかし……

 

「これゆーちゃんにぴったりやと思うなあ♡」

 

そう言って取り出したのは今まで挿入れられたどのおもちゃよりも太いバイブのようなものだった。丸みを帯びたやさしいかわいらしいフォルムをしているが、1番太い部分の太さはペットボトルの飲み口くらいはあるだろうか……いや、もう一回り大きいかもしれない。

どちらにせよ「ゆがみちゃんにぴったり」というのは相性的な面だけではなく物理的な面をも指していることは明らかだった。

 

「けっこう太いけど……どうするー?」

 

嫌だけれども彼氏からの性的要求に応えなければならないとがんばる女性はこのような気持ちなのだろうか。雰囲気を壊したくないとゆがみちゃんは「がんばる」と、首を縦にふる。

 

「えらい♡がんばってみようね♡」

 

そういうとMちゃんはおもちゃの先端をゆがみちゃんの女の子にあてがう。

 

「いれるねー♡」

 

甘い声とはうらはらな感覚がゆがみちゃんの女の子を襲う。ゆがみちゃんの女の子がメリメリと悲鳴をあげる。かつてない圧迫感。お尻にギチギチにおもちゃを詰められているのが感覚でわかる。かろうじて痛くはない。痛くはない…が。

 

「ちょっと動かすのやめて……」

 

か弱い声が出る。

 

「大丈夫?痛かったら抜こうか?」

 

Mちゃんは少し心配そうに声をかける。

 

「ううん、大丈夫……思ったより圧迫感があってびっくりしただけ……」

 

この時のゆがみちゃんは女の子より女の子だった。それは間違いない。

 

「じゃあこっちで気持ちよくなろっかあ♡」

 

Mちゃんはローションにまみれた手でゆがみちゃんのゆがみちゃんを握る。

圧迫感はそのままに、ゆがみちゃんのゆがみちゃんは「気持ちいい」と声を上げている。

今回、ゆがみちゃんの下半身はやかましいことこの上ない。尻は絶叫、ちんちんは雄叫び。

 

 

 

 

――やがてゆがみちゃんの女の子は、圧迫感を忘れる。

 

 

 

 

 

Mちゃんにはそれを伝えていない。

しかし、さすがプロなのか、Mちゃんはそのタイミングを――圧迫感の消えたタイミングを――見透かし、おもちゃのスイッチを入れた。

おもちゃは水を得た魚のようにピチピチと暴れ、ゆがみちゃんのお腹を内側からとんとんと叩く。とんとんと。何度も何度も。

 

にゅるにゅるに溶けきった下半身の充足とは相反して、いつものように唇が寂しさを埋めたがる。

「Mちゃん……口寂しい……」

もしゆがみちゃんが女の子だったら。セックスのときだけは新垣結衣と張り合えるかもしれない。それほどの可愛さがあったに違いない。

Mちゃんは柔らかい唇で、しかし乱暴に、舌をねじ込むようにキスをする。

究極までにTPOを弁えたキス。たしかに、ゆがみちゃんがこの時求めていたのはこんな、乱暴な――

 

「ゆーちゃん、いまゆーちゃんはあたしとセックスしてるんよ?もっと腰振らなきゃあたし満足できないかも♡」

 

鼻と鼻がゼロ距離の状態でMちゃんはセックスを求めた。そうだ、これはセックス。セックスなのだ。

ペニスを膣に挿入することがセックスだという保健体育の、いや、義務教育の崩壊である。これもまた、セックスなのである。

 

Mちゃんは手をはやめ、ゆがみちゃんは腰を振る。Mちゃんは短く喘ぎながら、ゆがみちゃんの唇に唇を押し付ける。

Mちゃんの舌がゆがみちゃんの口内で暴れ回る。

Mちゃんの舌はそれだけでは飽き足らずゆがみちゃんの頬をレロレロと舐めまわし始めた。犬のような、獣のような貪りあうセックスだ。すごく……すごい。

 

語彙とともにゆがみちゃんのゆがみちゃんの我慢の理性がすり減っていき、射精感が押し寄せる。

 

 

 

――10数回にも及ぶ脈動のあと、ゆがみちゃんは我に返る。

 

Mちゃんを見やると驚いた顔をしたあと笑い始めた。

「なんなんこれwww絶対孕ませちんぽやんwwww」

 

唐突にMちゃんの口から放たれるパワーワードにゆがみちゃんも思わず吹き出す。

 

「どういうこと?www」

 

ゆがみちゃんは訊ねると

 

「いや、自分が出したもん見てみwwwヤバいからwww」

 

Mちゃんは爆笑しながら答える。

言われたとおり寝そべっていたところあたりを見渡すと水風船が破裂したかの如く、ゆがみちゃんのゆがみちゃんからでる数億ものゆがみちゃんが飛び散っていた。

量も、飛距離も、我ながらドン引きである。

なにより、Mちゃんのリアクションを見るにえげつない射精だったのだろう。

 

「うわー、ごめんなさいwww」

 

素で謝るゆがみちゃん。

Mちゃんは「いやwwwこれ女の子からしたら嬉しいと思うでwww」

真偽は定かではないですがフォローしてくれました。

「逸材やなwww」

との言葉も頂きました。クソ客にはならずにすんでそうです。

 

さて、ゆがみちゃんのゆがみちゃんからでた数億ものゆがみちゃんとローションを流し終え、Mちゃんとしばし談笑し、帰る用意をします。

 

「今度遊びに来るときはお尻犯してあげるなあ♡」Mちゃんのお見送りの言葉。

次がいつあるのか、はたまたMちゃんがその時にあたるのかは定かではありませんが、次なる期待をアナルに込められました。

 

Mちゃんとハグをしたあと、店をあとにし、むかいのファミリーマートの喫煙所で一服します。

 

数分後、顔を火照らせ恍惚とした笑顔を浮かべながら「すごかった、まじですごかった」とシュプレヒコールのように唱える友人Tと合流します。

 

こうして一戦終えた男たちは酒飲み街へと消えてゆくのでした。

 

 

【R18】ちょっとアレな話 その⑥前編

 

お久しぶりです。ゆがみちゃんです。

 

これは少し前の話

とある晴れた夏の日に、Uターン就職を決めて

田舎に幽閉されている友人Tがやってきました。

クリエイティブなものを学ぶ学科にいた友人なので、これは大阪ならではの刺激を持って帰ってもらわない手はないよなと秘密倶楽部の話をしました。

 

「――とまぁこんなお店があるんだ。すさまじかったよ。」

 

ロングのグラスに入ったモヒートの中で、氷がカランと鳴いた。秘密倶楽部の話に相槌を打つように。

友人Tが口を開く。

 

「次大阪に遊びに来る時行こうぜ」

 

私は彼のこういうところが好きなのだ。

彼はアナルにバイブを突っ込まれる恐怖よりも、痴女に犯される恐怖よりも、好奇心が勝ってしまうような、そんなところが。

それは田舎に幽閉されて尚、健在らしい。さすがである。

 

そして月日は流れ秋。

赤く色めく木々が僕らに知らせた。

今日が指折り数えていた約束の日である。

 

 

 

 

 

 

※以下、秘密倶楽部レポになりますので刺激的な内容となっております。ご了承くださいませ。※

 

 

 

受付を済ませ、そわそわするTとゆがみちゃん。ゆがみちゃんも3ヶ月ぶりのプロのお店ということがあり、落ち着かない様子である。

やがてゆがみちゃんの番号が呼ばれる。近くのファミマで落ち合うことを決め、いざ。

 

 

店の奥へ続くカーテンを捲り、今日のお相手と対面。そこに立っていたのはPerfumeのあーちゃんに妖艶さを足したような顔立ちのお姉さん。笑顔で「Mっていいます〜、よろしくお願いします〜!」とゆがみちゃんを迎えてくれました。

「お名前なんていうの?」

 

「ゆがみっていいますー」

 

「じゃあゆーちゃんやなあ♡よろしく〜♡」

 

話し方もちゃきちゃきの関西弁なのにどことなくえっちな響きのする話し方である。まさに年上のお姉さんという感じである。

 

プレイルームに入り、二人ともベッドに腰掛け、しばしのトークタイム。

 

「ゆーちゃんはどこが感じるん??」

 

「恥ずかしい話全身ダメなんですよねー、スネとか以外はほんとに全部ダメで…」

 

「えーwwwヤバいなあwwwじゃあお尻の方も大丈夫なんや?」

 

「まあ……指入れられたくらいで太いのとかはしたことないですけどねww」

 

「そっかあ〜、指入れられたときはちゃんと気持ちよかったん?」

 

「そうですねー、ふつうに気持ちよかったですねー」

 

「なるほどねー?んー……じゃあ全身弱いんやったらもちろん……」

 

――彼女は言葉を少し止めた。不穏でえっちな間(ま)があった。

 

「耳もあかんねやんなあ?」

 

耳元まで距離をつめてきたMちゃんは妖艶に笑いながらゆがみちゃんの耳を舌でなぞる。

ザラザラとした感触が脳にビリビリと響く。

Mちゃんはそうしながら、ゆがみちゃんの体をまさぐり始め、服を脱がせにかかる。

 

「ねぇ、乳首も感じちゃうん??」

 

無言で頷くゆがみちゃん。

ふふ、と笑うMちゃん。

なんどがこの店に来ているゆがみちゃんにはわかる。これは乳首責めの合図であると。さわさわと焦らすように乳首を責めてくれる合図であると。

しかし。Mちゃんは乳首に触れることをしなかった。たしかに、指は胸筋をなぞるように胸を這っている。だがあと数ミリというところで彼女の指は乳首への接近をやめてしまう。

 

もどかしくて、もどかしく、もどかしい……。

 

「んー?♡どうしたん?すっごい切なそうやなあ?」

 

「……て」

 

「えー?♡」

 

「乳首も……触って……」

 

 

降伏と幸福。

字は違えど同じ読み方をするのだ。

ゆがみちゃんはいま、快楽に負け、快楽による幸せを願った。

降伏と幸福。

その読み方の由来はここからきているのかもしれない。

 

「触って欲しかったんやなあ♡ちゃんと言えて偉いなあ♡」

 

無言で頷くゆがみちゃん。

Mちゃんは満足そうにそれを見つめたあと、指でゆがみちゃんの快楽を孕んだ蕾を掠める。

ゆがみちゃんはビクビクと体を震わせた。焦らされたあとの甘く強烈な快感に声が抑えられない。情けなく喘ぐ。

 

「かわいい声でたなあ♡」

 

ゆがみちゃんはMちゃんの思った通りの反応をしたのか、上機嫌そうである。

 

「もっといっぱい責められたいんちゃう?こっちいこ?♡」

 

Mちゃんはそう言うとゆがみちゃんを立ちあがらせ、天井から垂れている手錠で縛った。

抵抗できない状態である。……する気は無いのだが。

 

Mちゃんはゆがみちゃんを縛り付けたあと、舌をゆがみちゃんの体に這わせながらゆがみちゃんのゆがみちゃんへと近づいていく。

Mちゃんの唾液でてらてらと光るゆがみちゃんの身体。この光景、たまらなくえっちである。

Mちゃんはゆがみちゃんのゆがみちゃんに触れるか触れないかのところに舌をめちゃくちゃに這わせた。

ゆがみちゃんはもどかしいと思いながらも「このお店にフェラーリのサービスはない」と言い聞かせ、フェラーリを諦め、鼠径部への刺激に身をゆだねた。理性の勝利である。

いや、むしろ理性など欠片もなく、鼠径部への刺激をただただ楽しんでいたのかもしれない。フェラーリなど初めから期待しておらず――彼女の舌がゆがみちゃんのゆがみちゃんに触れないことをわかっていながら――ゆがみちゃんのゆがみちゃんに限りなく近い位置への愛撫を楽しんでいたのかもしれない。

 

鼠径部への異質な快感に思わず内股になるゆがみちゃん。

Mちゃんはそれを見て「ちゃんと脚開いとかなあかんやろー?♡」と笑顔を向ける。あぁ^〜たまらねぇぜ

 

Mちゃんはしばらくゆがみちゃんの様子を楽しんだ後、ゆがみちゃんのゆがみちゃんに手を添えた。

 

「もうガッチガチなってるやん♡」

 

あぁぁぁあ恥ずかしい恥ずかしい……

 

回顧録

……えぇ。ゆがみちゃんのゆがみちゃんは早く触ってと言わんばかりにガチガチに固くなり反り返っておりました。

Mちゃんは立ち上がるとゆがみちゃんの乳首を舐めながらゆがみちゃんのゆがみちゃんを扱(しご)き始めました。

さすがプロと言うべきなのでしょうか、的確に気持ちのいいポイントを扱きあげていきます。ゆがみちゃんがゆがみちゃんから伝わる快楽に浸っていると、ゆがみちゃんのゆがみちゃんに「パタタっ」となにか温かいものがかかる感覚が降りかかってきました。

少し驚きはしたものの、別段不快なものではありませんでした。むしろ隆々としたゆがみちゃんのゆがみちゃんにはかなりの快感を齎(もたら)しました。

それからMちゃんは……

え?その温かいものはなんだったかって?

そうですよね。まあ気になりますよね。

私は最初Mちゃんが持ってきたローションかと思っていたのですが、これがね……

ええ、「唾液」だったんですよね。。。

 

 

心地よかったので当時は何も思わなかったが、Mちゃんの唾液の量は凄まじかった。

Mちゃんはそのままゆるやかに手コキを始める。唾液でぬるぬるして気持ちがいい。

ゆがみちゃんのゆがみちゃんは情けないことにもっともっとと強請(ねだ)るようにガチガチに勃起している。

 

「腰ガクガクなってるね?♡ベッド行こなあ♡」

 

Mちゃんは手錠を外し、ゆがみちゃんをベッドへ寝かせた。そしてゆがみちゃんと添い寝する体勢になるとゆがみちゃんにキスをした。

 

キスをした

 

キスを……

 

ひみくら嬢からキスを……

 

 

 

まだゆがみちゃんはキスをねだっていない。しかし、しかしMちゃんの柔らかな唇はゆがみちゃんの唇を確かに奪っていた。

 

 

驚くゆがみちゃんを横目に、

Mちゃんはゆがみちゃんのゆがみちゃんに視線をうつし……

 

にやりと微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天国の話第2篇最終話〜最高級の擬似セックス〜

 

――シャツを直す暇はなかった。

 

厳密に言うならば、あまりの急展開にそれを忘れていた。NCちゃんが3分をまたゆがみちゃんと過ごしてくれることになった。

ゆがみちゃんの脳はピンク色の微弱な電流でピリピリと痺れたままである。

 

考えるメモリが回復しないまま椅子に座らされると、いきなりキスされ、ハグされた。甘く、艶やかな匂いがする。

そこからは一回目の状況に持ち込まれるまで一瞬だった。既にシャツが出てはだけていたから。

 

「最後いっぱい楽しもうね♡」

 

NCちゃんの艶を帯びた声が耳に響く。

 

「うんっ、うんっ」

 

ゆがみちゃんは乳首を弄られ、返事をすることがやっとである。マジックミラー号で童貞を奪われる間際の男がよくこんな反応をしていた気がする。

情けない話である。生駒ゆがみは童貞なのだ。

どれほど外見を取り繕ってみても、どれほど風俗に通ってみても、、、

 

――童貞なのだ。

 

そのとき、NCちゃんが猛烈な攻めの手を緩めてゆがみちゃんの体とは別の方向に手を伸ばした。

 

「どうしたん?」

 

ゆがみちゃんが声をかけるとNCちゃんは笑いながら

 

「タイマー押すの忘れてたwww」

 

……こういうとこやぞ

ゆがみちゃんは思った。

 

NCちゃんのこういうところが男殺しなのだと思う。ストレートに言葉で容姿を褒めたりすることなく、行動で「あれ、この子俺のこと好きなんじゃね」と思わせる高等テクニックである。

今回であれば、契約通りツーショットタイムを「3分」で終わらせようと思えば終わらせることができる権利をNCちゃん側から放棄し、ゆがみちゃんとイチャイチャしているのである。

気に入らない客であればきっかり3分を計るに違いない。それをしないということはやはり彼女はゆがみちゃんのことが……

 

前々から繰り返しているが、男はバカで愚かな生き物なのである。こんな些細なことさえ自分にとって都合よく解釈するのである。そう。先程のようにNCちゃんはわざとタイマーを押し忘れたのではないか?などという妄想が頭の中で広がってゆくのだ。まるでパンデミックのように。

これを口に出せばクソ客に成り下がるのであろう……。そんなことはわかっている。だから何も言わずNCちゃんに「おっちょこちょいやなーww」と言わんばかりに一緒に笑い合うに留めた。

 

さて、NCちゃんの可憐な指先がタイマーのスタートボタンを押し、契約された時間が始まった。

計画的なのか否かわからないが「契約」が始まってからのNCちゃんの攻め方は尋常ではなかった。耳に噛みつき、首に噛みつき、、

NCちゃんの歯が肌に刺さる。じんわりとした鈍い快楽が広がってゆく。ゆがみちゃんは息たえだえ彼女に身を委ねていた。

 

NCちゃんも心做(な)しか息が上がってきているように思えた。猛烈な攻めで疲れたのか、それとも……。ゆがみちゃんの首筋からぱっと口を離す。

――もう3分経過したのだろうか?いやまさかさすがにはやすぎるだろう??

一抹のそんな気持ちはNCちゃんの舌によって拭い去られた。

NCちゃんはゆがみちゃんのシャツをたくし上げ、さっきまで指で弄り回していた乳首を……

そう、ペロペロンチーノである。

 

こんなことまで……ショーパブ、なんと恐ろしい……

 

ぬらりとした舌先がグツグツに沸騰したかのように熱い快楽をゆがみちゃんの身体に注ぎ込む。

ゆがみちゃんの脳みそはアルデンテに茹で上がった。モチモチとした食感がウリになりそうである。ウーン、ユガミシュラン3つ星!

 

ただ、3つ星を与えたとてNCちゃんの猛攻は止むことは無かった。ゆがみちゃんの脳みそと乳首をアルデンテに仕上げたNCちゃんはそのまま下にスライドして行き、スラックスの上からゆがみちゃんのゆがみちゃんを咥え、そのまま「ふぅー」と熱い息を吹きかける。

ゆがみちゃんのゆがみちゃんがどの海外セレブが使うより高級で上質なスチームを浴びた。身も心も健康になるに違いない。血が湧き、肉が踊り、10歳は若返るに違いない。ガン細胞だって某京大教授の手を借りずともこのスチームによって引っ込むかもしれない。

 

 

 

 

……ピピピ

 

 

 

ここでタイマーが契約の終了を告げた。

NCちゃんは手を伸ばし、タイマーを止めた。

少しと3分。実に濃厚な時間だった。手を引かれ席に戻る流れに入ろうと茹で上がった脳みその冷却を試みる。麺はこうやって水で締めると美味しくなるらしいな。そんなことを思い出しながら。

 

しかし、NCちゃんがとったのは意外な行動であった。

着ていたTシャツをたくし上げ、ゆがみちゃんに見せてくれたのである。

他の女の子は触らせることはあっても見せることは決してなかった。そういうものだと思っていたので要求することもしなかった。

しかし、NCちゃんは……ゆがみちゃんが喜ぶと思って…………??

 

おっぱいに話を戻そう。

 

CからDくらいの、美乳と称することしかできないおっぱいがそこにはあった。たまらんである。実に、たまらんである。

 

「めっちゃ綺麗…」

 

ゆがみちゃんは素の感想を漏らす。

 

「そう?ありがと♡」

 

ゆがみちゃんはおっぱいに触れ、キスをした。NCちゃんも自然とそれを受け入れてくれているようだった。

半沢直樹が作中で言っていた「血の通ったビジネス」という言葉がある。もしかすると、これがそのひとつの形なのかもしれない。

確かに、ここには他に形容し難い「血」のようなものが通っていた。

「友情」でもない。「愛」でもない。

なにか「血」のようなものが。

 

 

さて、ここから手を引かれ、席に戻って彼女との物語は幕を閉じる……はずであった。

NCちゃんは唇を離すとそのままゆがみちゃんの耳元へ唇をあて、囁いた。

 

 

 

「私でいっぱいオナニーしてね♡」

 

 

 

 

――ゆがみちゃんに電撃が走る。

今日のことを思い出して致せと言うのだ。い

や、致しても良いという正式な許可が下りたのだ。

……もしかするとそのために最後におっぱいを触らせたし見せてくれたのかもしれない。

まさに最高級の擬似セックスである。

 

あまりに突然の言葉にゆがみちゃんは言葉失った。しかしせっかくここまで濃厚な言葉をかけてくれたのだから何かレスポンスをしなければならない……

それもただ「はい」だの「うん」だのそういう言葉はNCちゃんの言葉を踏みにじるような淡白さを持つためNGである。

そうして様々な考えを巡らせ、偏差値がマイナスの茹でたて脳みそが出した言葉がこれである。

 

 

 

 

 

「えっと……するし……あの……先月から……ずっとしてる……」

 

 

 

 

 

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茹で上がった脳みそはあろうことか考えうる限りで一番気持ち悪く、ナンセンスな回答を提出した。

今振り返れば「する……いっぱいする……///」くらいに留めておく方がかわいかったかもしれないし、NCちゃんもそういう返答を求めていた気がする。なにもゆがみちゃんのシコ事情を求めていたわけではない。

 

しかしNCちゃんは少し驚いたも顔をしたのの、笑顔のまま「えwwwそうなんwwwすごいなあwww」と返してくれた。これがプロである。

 

 

 

 

さて、ここから手を引かれ、席に戻って彼女との「3分」は幕を閉じる。

別れ際NCちゃんは「本当ありがとう!」と一言。そして熱烈なハグとキスをくれた。

 

「こちらこそー!」

 

と笑顔で返すとNCちゃんはゆがみちゃんに言う。

 

「もう帰っちゃうんやんな?」

 

ゆがみちゃんは辺りを見回し

 

「そうやなー、M先輩が帰ってきたらお店出るかな」

 

「そっかー、NC、いまからステージやから見て欲しかったなあ」

 

「ごめんなー、俺も見たかったわぁ」

 

 

 

 

 

――すこし後悔の残る別れ方になってしまったなあと思ったが、M先輩がUちゃんと遊びに出かけ、なかなか帰ってこなかったのでNCちゃんのステージを最後まで見ることが出来た。

 

エロい目的で語られることが多いので忘れがちであるが、ダンスはかなりの実力だった。日々相当な練習をしているのだと素人ながらに思った。

 

あとステージ上のNCちゃんと数回目が合ったのであれは絶対ゆがみちゃんの方見てた。間違いない。

 

 

ショーが終わりM先輩がニヤニヤしながら帰ってくる。そこでYさんが「おそいぞwww相当お楽しみやったな?www」と声をかけ、その後店から出る流れになった。

こうして後悔残ることなくゆがみちゃんは店をあとにした。

 

 

またそのうち来れたらいいなあ。

 

 

ゆがみちゃんはシコりながら思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天国の話第2篇〜NC's REVIVAL〜

 

お久しぶりです。ゆがみちゃんです。

 

Yさんに3枚のチケットを手渡されたゆがみちゃん。Yさんは暗にツーショットに行けということを言っているのだと思う。ならばそれに応えぬことは上司への反抗である。

 

――ぼくに任せてください。

 

そんな志を胸に秘めて。

 

 

 

やってきたNCちゃんにM先輩が声をかけた。

「ゆがみちゃんがな、NCちゃんとあっち行きたいんやって」

そう言ってツーショットタイムのブースを指差す。

「え♡ほんまにー??♡」

NCちゃんは嬉しそうに言う。喜んではいけない。これはあくまでビジネスなのだ。あくまで……ビジネスなのだ……。きっと少しはゆがみちゃんのことが好きなのだろうがあくまで……ビジネスなのだ……!!

 

せやねんなー、NCちゃん来るのずっと待っとったもんww」

 

この店の客の仮面を被ったゆがみちゃんは普段なら女の子に言わない、否、言えないようなセリフをするすると口にする。

 

「嬉しい〜♡じゃあ行こ〜!!」

 

NCちゃんに手を引かれてツーショットブースへ。Yさん、行ってまいりますと一瞥しながら。

 

例によって椅子に座らせられ、NCちゃんはTシャツを着、ゆがみちゃんはTシャツを着た彼女の水着の紐を解く。

「揉めーーー!!!!」

「そしてキスをしろーーー!!!!」

ゆがみちゃんの脳内総統が絶叫する。

総統に命ぜられるがまま、ゆがみちゃんはNCちゃんのおっぱいを揉みしだき、キスをした。

ふわふわマシュマロらぶりーぱいぱいである。

相変わらず最高という他ない。

ゆがみちゃんは思わず素直な感想を漏らす。

 

「めっちゃ柔らかい…」

 

「そうかなあ♡そうだ、ゆがみちゃん……」

 

「?」

 

なんだろう?と思った刹那「ドMやったよね」という囁きが脳を劈(つんざ)いた。

耳元で囁かれるとマニュアルのように身体をビクつかせてしまうゆがみちゃん。

お使いのゆがみは正常に稼働しております。そんなアナウンスが流れそうである。

気づくとゆがみちゃんの耳はNCちゃんの舌で蹂躙され、ワイシャツはスラックスから引き摺り出されていた。

綺麗に、小麦色に焼けたNCちゃんの手が腹から這い上がってくるのがわかる。より強い性感帯を探してシャツの中で蠢くNCちゃんの手。

ときにぺたぺたと幼児のように、ときに触れるか触れないかくらいの強さで艶めかしく探る。

ピンク色の、微弱な電流が身体中を駆け巡り、ゆがみちゃんはそれに身を委ねた。

 

そしてついに柔らかな指がゆがみちゃんの乳首を掠めた。

瞬く間に身体を駆け抜けた快楽に思わず目をぎゅっと瞑ってしまう。

……ゆっくりと目を開けるとそこにはにっこりと笑うNCちゃんの顔があった。言葉こそ交わさなかったが、彼女の目は

 

「見つけちゃった♡」

 

そう言っているようだった。

刹那、急に唇の寂しさが鎌首を擡(もた)げた。全くもって厄介極まりない体質である。

 

ソープなどで働く女の子が「セックスはよくてもキスは嫌」ということをよく言っているが、なるほど唇は何か精神的な意味で特別な意味を持つ部位なのかもしれない。だからキスよりも深い身体的接触の最中にも唇の寂しさが際立ってくるのだ。

それが言わずとも伝わったのかすぐそれを埋めるようにどっぷりとキスをされた。ものの数秒だったが溶け合うような感覚があった。

 

そして彼女の唇が離れる。

 

離れるとNCちゃんはすぐさまゆがみちゃんの首に噛み付いた。ピンクの電流がビリビリと走る。

NCちゃんの手は片方でゆがみちゃんの乳首をいじめ、片方でゆがみちゃんのゆがみちゃんをズボンの上から擦る。

首筋、乳首、ゆがみちゃんのゆがみちゃんという性感帯を点つなぎにされる。

ゆがみちゃんを見上げた星々に喩えるなら、これが夏の大三角である。

 

NCちゃんはNCちゃんのNCちゃんをゆがみちゃんの太腿に擦り付けていた。おなかいっぱいとはこのことだろう。贅沢の限りを尽くしている気がする。ゆがみちゃんは身体中にNCちゃんをマーキングされているのだ。

 

実にえっちである。

 

 

……タイマーはとうに3分をはかり終えていたらしい。ぼくらは席に戻るべく立ち上がる。

 

「今日も遊んでくれてありがとう♡めちゃくちゃ楽しかった♡」

 

「こちらこそ……色々やばかった……」

 

「え〜?♡」

 

前かがみになりながら生駒ゆがみは答えた。

言わずもがな勃起である。

 

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乱れた服装で手を引かれみんなの待つ席に戻る。

 

M先輩がゆがみちゃんの服装を見て笑う

「ゆがみちゃん服装激しいことなってるやんwww」

 

「い、、色々ありまして…」

 

「色々あったねー♡」

 

NCちゃんが茶々を入れる。

M先輩はいいなあーと零(こぼ)しながら

 

「てかゆがみちゃん3分とかとうに過ぎてるんやけど!ずるいわー」

 

「やっぱりですか??ラブラブしすぎましたわ〜」

 

「NCとゆがみちゃんラブラブやもんな〜♡」

 

好きの音が胸で鳴る。

ビジネスビジネスと心で100回唱えて自我を取り戻す。我に返ったところでYさんが声をかける。

 

「おうMくん、ゆがみちゃん、もうちょいしたら出るから最後もう1回楽しんでこいや」

 

そう言ってぼくらに3枚チケットを手渡す。

――奴隷契約かな……?

新卒でここまで漢気ある上司と仕事ができるとはなんと幸せなことなのだろう。

ふと視線を感じ振り返ると、NCちゃんがそこに立っていた。このやり取りを聞いていたらしい。ゆがみちゃんを見つめていた。(たぶん)

 

ゆがみちゃんは声をかける。

「NCちゃん、もっかい遊ぼ!」

 

「ほんまに!?いいの!?」

 

「ゆがみちゃんNCちゃん好きすぎるやろwww」

 

M先輩が茶々を入れる。

これでいいのだ。これがいいのだ。

時間がないし……好きとかそんなんじゃないし……いまからいい子見つけるのが大変やからNCちゃんと遊ぶんやし……好きとかそんなんじゃないし……ないし……

 

 

ぼくらは手を繋ぎ、つい3分ほど前までいたあの場所へ。

 

 

 

 

 

 

天国の話 第2篇〜今宵の風は艶やかで〜

 

お久しぶりです。生駒ゆがみです。

いつもたくさんの反応ありがとうございます。

今回の記事も酒の肴にでも読んでいただけると幸いです。

 

 

 

アナウンスがフルーツタイムの始まりを告げた。

 

――フルーツタイム。それは一言で説明するなら、女の子から口移しでフルーツを食べさせて頂ける素晴らしいタイムである。

客の立場からすればもちろんフルーツは建前で唇同士の触れ合いが本音である。そのことを誰も口にしはしないが……。

 

女の子がカクテルグラスに盛られたフルーツを持って店内を闊歩し始める。

ゆがみちゃんのもとへ初めに来たのはM先輩のお気に入り、Uちゃんだった。

 

「ねーねー、おにーさん♡あたしとフルーツどう??」

 

ゆるーい話し方でフルーツを誘ってくる。Yさんから数枚のチケットを譲り受け、ゆがみちゃんはフルーツを承諾した。

 

「お膝失礼しまーーす」

 

Uちゃんがゆがみちゃんの膝の上に座る。

なれた手つきでUちゃんはフルーツを咥える。そして唇を重ねる。

……ゆがみちゃんは知っている。フルーツを少しずつ味わえば長くこの時が続くことを。その為にどのように舌を、歯を動かせばいいのかを。

 

しかし

 

Uちゃんは舌で思い切りフルーツを押し込んできたのだ。ゆがみちゃんは思わずフルーツを飲み込んでしまう。

Uちゃんは唇を離し、「えへへー♡」と笑いかけてくる。ゆがみちゃんは「いまのはずるいわー!」とゴネる。

そして「もっかいしよやあ」と言うと人差し指越しのキスをされ、「おしまい♡」と終わりを告げられてしまう。

 

……完敗である。

 

恐るべきかなこの天国。Uちゃんは1回の来店でコツを知ったと調子に乗る生駒ゆがみに「ナメてんじゃねえぞ」と警告しにやってきたのかもしれない。

 

面食らったゆがみちゃんを背に、M先輩の方へ向かうUちゃん。

M先輩は一言。「ゆがみちゃん、いくぞ。見とけよ見とけよ」

 

……見たことのない顔をしてM先輩がUちゃんとキスしている。目を閉じて、唇、奪われるまま、感じるまま。喩えるなら2日間おしっこを我慢してようやくトイレに行けたような。そんな快感を味わう顔である。プレアヘ顔である。

 

めちゃくちゃ気持ちよさそうにキスするやんけと二人を眺めながらジントニックを啜る。

心做しか先ほどより苦味が効いている気がした。

ふいに、後ろから肩を叩かれた。

 

振り向くとそこにはNCちゃんが立っていた。

 

後光が差しているとはこのようなときに使う表現なのだろう。店内の、眩いピンクのネオンが彼女にむけて焚かれているようだった。

 

「ゆがみちゃん♡お待たせ〜♡」

 

そう言って微笑む彼女は聖母のようであった。

聖母が両手を広げる。

 

おぎゃあ……!

 

              圧倒的おぎゃあ……!!

 

おぎゃあでありバブゥである。彼女が手に持っているフルーツは他の誰が持っているそれより瑞々しく、艶やかに甘そうに見えた。

 

「NCちゃん〜!めっちゃ待ってた〜!!」

 

熱烈なハグをする。こんなんもう彼女である。

顔を見合わせ、NCちゃんが一言。

 

「フルーツどうですか♡」

 

エスとイエス。その二択を迫られる。

ゆがみちゃんの頭の辞書にノーという文字はなかった。あったとしてもNCちゃんがそのページを破り捨ててしまっていた。

 

「いただきます♡」

 

「お膝失礼しますね♡」

 

――1ヶ月越しのキス。

フルーツが少しずつ押し込まれていく。

少しずつ咀嚼しながら唇を堪能する。

フルーツがまた少しずつ押し込まれ……

 

押し込まれ……

 

……てこない

 

むしろNCちゃんの方へ戻っていく。

何が起こっているのだろう。全て落ちかけた砂時計がひっくり返されてしまった。

驚いた顔でNCちゃんを見やると「えへへ♡」と笑いかけられる。

これ絶対ゆがみちゃんのこと好きやんけ…!

少なくともゆがみちゃんとキスするの好きやんけ……!!

そんな確信を勝手に得たゆがみちゃんの脳ミソが新たな欲求を描く。

 

――NCちゃんが噛み砕いたフルーツが欲しい。

 

そう思った時には声に出ていたらしい。NCちゃんは「んー♡」とだけ返事をし、フルーツを咀嚼しはじめた。

そしてNCちゃんの舌からゆがみちゃんの口へドロドロになった果肉が運ばれる。彼女の唾液と混じりあった果汁が甘美に脳を焼く。

 

 

 

しばらくして唇を離す。

NCちゃんは問いかける「美味しかった?♡」

ゆがみちゃんは焼かれた脳ミソから振り絞って答える「めちゃくちゃ美味しかった……」

「よかった♡ありがとうねー♡」

 

もう一度キスをし、ハグをする。

 

ゆがみちゃんはNCちゃんに話しかけた。

 

「もう1個フルーツちょーだい?」

 

NCちゃんの目を見て、チケットを手渡した。

NCちゃんは驚いた顔をして「えっ、いいの……?」と一言。

 

「うん!もう1回!」

 

「嬉しい♡ありがと♡」

 

 

 

 

それからは、もうめちゃくちゃにNCちゃんの唇と舌を舐めあい、果汁を塗りあい、二回も男汁を出した(気持ち)。もう一度やりたいぜ。

 

NCちゃんとバイバイし、とろとろになったゆがみちゃんを見てM先輩が話しかける。

 

「ゆがみちゃんあの子のこと好きすぎやろwwwそんなに何がいいの?www」

 

「ウェ、ぜんぶ……好き……」

 

「ベタ惚れかよwwww」

 

「もはや彼女ですわ……」

 

「きっしょwwwキスの仕方えげつなかったもんなwww」

 

「ウッソ、愛が溢れてました??」

 

そんな会話をしているとYさんが

「おう、楽しんでるか??チケットもうないんちゃうか??」

とゆがみちゃんとM先輩に3枚ずつチケットを……。どんな仕事を振られても残業が何時間あっても、Yさんからの頼みならもう断れません。ゆがみちゃんはYさんに借りをつくりすぎている。

 

M先輩と声を揃えて「Yさんほんま最高すわ……」とお礼を言い、戦略会議を開きます。

M先輩はUちゃんと、ゆがみちゃんはNCちゃんとツーショットタイムに行こうという結論が出ました。

 

「飲み物おかわりどうですか?」

 

と話しかけてきた女の子におかわりを注文し、NCちゃんとUちゃんを呼んでもらうことに。

 

しばらくしてNCちゃんがやって来る。

「呼びましたー??♡」

 

 

明日大阪に強烈な台風がやってくるらしい。

この話はそんな日にあった出来事の話である。

かの台風の前日の出来事である。

 

今宵の風は強く吹きそうだ。

 

 

 

 

 

天国の話 第二篇〜ひと月の残り香〜

 

お久しぶりです。ゆがみちゃんです。

今回は人生初のおっパブから約1ヶ月後のお話です。

 

 

 

 

 

天国の門扉を叩いてから1ヶ月。

またしても僕らはその入口に立っていた。

 

契機はYさんの1通のメールだった。

「各位、おつかれさまです。

以前の飲み会で盛り上がったメンバーで

〇〇(天国の名称)へ行きましょう。

当日の段取りは……(以下略)」

 

 

……マジか

 

1ヶ月もしないうちにまた決まってしまった…。

 

メンバーこそ違うものの早速願いが叶ってしまった。最高やなこの職場は。

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませー!」

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターが開くとあの日のようにピンク色の喧騒が僕らを包む。その感覚にもはや懐かしさすら覚えた。

 

今回は1番仲のいいM先輩がメンバーにいた。

部署は違えどすれ違うたびに下ネタを交わす仲である。M先輩が言う。

 

「ゆがみちゃん、たまらんなあ」

 

ゆがみちゃんは意気揚々と一言。

 

「何回来ても最高ですわ!」

 

くだらない会話をし、ドリンクを注文すると、まもなくすっかり世界共通言語となった「挨拶」の時間がやってきた。

 

「挨拶失礼しまーす♡」

 

この国の挨拶はぱふぱふなのだ。1度訪れた時にこの言語は習得した。

怯むことなく何人もの柔らかさを堪能する。これは挨拶。なにもやましいことなどない。

挨拶を嗜んでいるとボーイがドリンクを運んでくれた。

 

――やぁマスター、ここより美味しいジントニックを僕は飲んだことがないよ。

 

そう言いたい気持ちでいっぱいである。

M先輩はさっき来たピンク髪のチャンネー、Uちゃんがお気に入りらしい。

しきりに「かわいい」を連呼している。

 

先程からちらほらと以前見かけた女の子がいるものの、名前を思い出せない。たしかに挨拶をして名前を名乗りあった筈なのだが。

この国の「挨拶」を以てしても名前を覚えられないのに、たかだかちょっと上品な紙切れを交わしただけで名前と顔覚えれるわけがないのである。ファッキンビジネス。何回も名乗れ。

 

ひと通りの女の子と「挨拶」し終えたのか女の子がやって来るのが止んだ。M先輩に声をかける。

 

「M先輩どうでした?やっぱツーショはあのピンクの子ですか?」

 

「せやな、あの子ええわあ……」

 

さすが先輩ははやくもお気に入りを見つけたらしい。

一方ゆがみちゃんはというと、以前ツーショットした子が一人もおらずどうしようか頭を悩ませていた。

ここは新しい子とイチャイチャするのもありかなあ? などと考えていた時、後ろから「挨拶いいですかー?」と声をかけられた。

振り向くとそこに立っていたのはNCちゃんだった。

思わず「あっ」と声が出てしまうゆがみちゃん。小林製薬の社員ではない。

 

「NCちゃん」

 

すると営業スマイルをつくっていたNCちゃんも驚いたような顔に変わり

 

「あれ、こないだ入社記念にって言ってた……」

 

「そうですー!覚えててくれたんですねー!」

 

「もちろんやんー!」

 

認知である。1回行っただけなのに認知である。これが俗にいう神対応というやつなのであろう。

もしかするとゆがみちゃんのことがタイプだったのかもしれない。もしくは珍しくあまりおっぱいにがっつかないドM客として覚えられていたのかもしれない。

どちらにせよこの事実は「幸せ」を形作るのである。

 

「ゆがみちゃんが言ってた好きな子ってこの子?」

 

このくだりを見ていたM先輩が声をかける。

 

「そうですそうです!」

 

ゆがみちゃんが興奮まじりに返事をする。

するとNCちゃんがゆがみちゃんにバックハグをし

 

「NCとゆがみちゃんはラブラブやもんなあ♡」

 

と一言。

調子に乗った生駒ゆがみ、NCちゃんの方を振り向いて「なー♡」と一言。

そしてキスをしようとする。意外なことにNCちゃんはすんなり受け入れてくれた。まだお金払ってないのに……!!やっぱりゆがみちゃんのことタイプなんじゃないのか……?

もしくは顔だけじゃなく前の約束(「また遊ぼうね」)までしっかり覚えていてくれたというのだろうか。

 

M先輩は「えっ、ずるい!NCちゃん俺にも」

 

NCちゃんは「だめー♡NCはゆがみちゃんがいいもん♡」

 

俺がNCちゃんTO(トップ・オタク)だ……

認知のその上へ駆け上がれ生駒ゆがみ。それが営業であろうとも。

 

「今日もNCといっぱい遊んでくれるんー?」

 

「もちろんやん!遊ぼ!」

 

「やったあ♡もうすぐフルーツやから待ってるね〜♡」

 

そういうとNCちゃんは手のひらをふりふりとしながら店の奥へ消えていった。

もうメモリがパンパンになりつつある。NCちゃんのかわいさにより様々なソフトが大量にインストールされてしまった。まるでウィルスである。病気なのは間違いなくゆがみちゃんの方なのだが。

 

M先輩が話しかけてくる。

「なんなんゆがみちゃんめっちゃ好かれてるやん?今日2回目やろ?」

 

「そうなんですけどねー、覚えててくれたみたいです」

 

「NCちゃんになんかしたん??」

 

「いや、色々されたのは僕の方……」

 

そんな話をしているうちに男性の声でアナウンスが店内に響く。

彼は魅惑の果実タイムの始まりを告げた。

 

 

 

 

天国の話④Final

 

お久しぶりです。ゆがみちゃんです。

 

長かった初めてのおっパブ編も最終話になります。ここまで読んでくださっている皆様に改めて感謝申し上げ候。

 

 

 

さてさて、NCちゃんに手を引かれツーショットタイムへ向かうゆがみちゃん。

お金さえあれば……お金さえあればルーギャーのチャンネーとえっちなことができる。

誰が何と言おうとお金は正義で、お金さえあれば何でもできるのである。

「金は正義なんかじゃない」そう主張する人がいるのなら、そいつは偽善者か、或いは全く別のところに正義を持っている人なのだろう。

例えば見返りを求めない人助け……見返りを求めない愛情……。

しかし、人助けをするときも、誰かを愛すときも、お金がある人間の方がクオリティの高いものを提供できるのではないか……。

そういう意味ではお金はやはり……。

 

 

正義なのである。

 

 

 

「ここに座って?」

耳を射抜く一言。

正義などくだらぬ。強いていうなら今の正義はNCちゃんにあるのだ。

言われるがまま、椅子に座るゆがみちゃん。

その時ハグをし、キスをしようとしたものの……

 

「まだだめ♡」

 

唇を人差し指で「しー」されてしまう。

嗚呼、You are my rule……

 

NOMちゃんがしたようにTシャツを着るNCちゃん。

「外して…?♡」

水着の紐を外すようゆがみちゃんに囁くNCちゃん。水着の紐を外すこと。それがいまのゆがみちゃんの正義なのだ。そう言われた気がした。

 

「あー♡外れちゃったね♡」

 

「触ってみて?♡」

 

 

NCちゃんがゆがみちゃんの手をTシャツの中へ誘導する。C~Dくらいだろうか……やわらかなおっぱいに触れる。NIFREL。

 

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これがルーギャーのチャンネーのおっぱいである。磨きあげられたプロのルーギャーのおっぱいである。

――どこかでマシュマロおっぱいという言葉を聞いたことがある。

まさに。まさにマシュマロと表現すべきおっぱいをゆがみちゃんの手のひらは貪っていた。

 

……おっぱいに夢中で気が付かなかったが、いつの間にやらNCちゃんの顔が僕の顔の横にある。

 

それに気づいた刹那

 

「ふーーっ」

 

柔らかな桃色の吐息が僕の耳に絡みつく。思わず体をビクつかせるゆがみちゃん。こんな攻撃は予想していなかった……。

 

「…ゆがみちゃんMやろ♡」

 

耳元で自分がマゾであることを自覚させられる。思いがけず性癖に刺さる。

ツーショットタイム、基本的にはおっぱいを揉むための時間と思っていた……。

けれどもそれは完全なる誤解であった。

そもそもツーショットタイムは「女の子と二人でいる時間」を僕らが買っているに過ぎない。もっと言えばおっぱいを揉むことすら確約されたものではない。

その買った数分間で僅かでも甘い蜜をすすろうとするのが僕ら。あくまで時間の支配者は彼女たちである。

つまるところ、ツーショットタイムの内容は「あくまで金銭の発生するビジネス的関係の中で、その人に何をしてあげたいか」で決まるのではないか。

 

――となるとこの子は……。

 

「ん」

 

耳元で、あまりに近くで声が聞こえた。瞬間、耳が固い感触で挟まれる。

ゆがみちゃんは思わずビクつき、ふっと息を漏らしてしまう。

咀嚼、咀嚼、咀嚼、、、

ゆがみちゃんはこの時NCちゃんの手がズボンにインしたワイシャツに伸びていることに気が付かなかった。

咀嚼、咀嚼、、

気づいた時にはゆがみちゃんのワイシャツはだらしなく引きずり出されており、NCちゃんの手の侵入を許していた。

咀嚼。

NCちゃんはゆがみちゃんの耳を噛みながら乳首を弄り始める。

そちらに意識が向く。

なんだこれは……!?一瞬この空間を秘密倶楽部と錯覚する。ここまでのことが……!?

驚きながらも身体は正直に反応することを止めない。NCちゃんの指が乳首を掠める度に情けなくビクビクと震えている。

 

「めっちゃ敏感だね♡」

 

NCちゃんが楽しそうに囁き、笑いかける。

そのとき彼女の口の中に何かあるのが見えた。ゆがみちゃんはそれを見て訊ねる。

 

「あれ、NCちゃん舌ピあけてるの?」

 

「あけてるよー♡」

 

べーっと舌を出す。大きめの玉がNCちゃんの舌の上に乗っかっているのがよく見えた。

さながら真珠のようである。あまりに美しい。

 

「ピアスとか見るのめっちゃ好きなんよー」

 

素で趣味が出るゆがみちゃん。

NCちゃんは「よかったー」微笑む。

 

微笑んで……

 

 

そのままするすると下りていき、ゆがみちゃんが座ったままNCちゃんに

 

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されるような体勢になる。

そしてもう1度こちらに目を合わせ、ゆがみちゃんの手をとる。

NCちゃんはあろうことかそのままゆがみちゃんの親指を咥えこんだのである。

そして空いた手でゆがみちゃんのゆがみちゃんをさすり始める。

 

――ゆがみちゃんの脳がメモリ不足を訴えている。

 

さながらWindows95である。発売当初のマッキントッシュでもいい。この事態に対応するには甚だしい処理能力不足である。

フェラーリを想起させるこの行為はゆがみちゃんを完全に堕天させた。

 

そんな様子にも構わず上目遣いでゆがみちゃんの親指をしゃぶり続けるNCちゃん。舌のピアスがゴツゴツと親指にあたる。

 

……こんなん射精せんでも射精してるようなもんや

 

そう思いました。

 

 

 

 

 

そうこうしてNCちゃんが「終わっちゃったあ」とツーショットの終わりを告げ、キスをし、ゆがみちゃんからすっと離れる。

ゆがみちゃんはまだ処理が追いつかず椅子にフリーズしたまま。

 

呆然としたままNCちゃんに手を引かれ席に戻る。

 

戻ってきた僕を見てYさんが言う。

「えらい長かったやんけ!そないよかったんか?」

 

呆然としたままゆがみちゃんは答える。

 

「天国ですね」

 

この発言に照らすならNCちゃんは天使である。今思い返してもまあ間違いではない。

 

NCちゃんが言う。「楽しかったねー♡」

ゆがみちゃんは「ほんまなー!最高やったわー」とようやく落ち着いてきた脳ミソを回し答える。

 

そこでもう1度バグをし、キスをしようとするゆがみちゃん。

しかし、NCちゃんは唇に手を当て「しー」の形にし、人差し指越しのキスしか認めなかった。

 

残念そうにするゆがみちゃんを見てNCちゃんが耳元で言う。

 

「また遊ぼ♡」

 

そして「ふーっ」と耳に息を吹きかける。

ビクっとした瞬間NCちゃんが唇を重ねてきた。

 

ゆがみちゃんが驚いているうちにNCちゃんは「約束だよー?」

と言いながら去っていってしまった。

 

 

 

これが男を殺すプロか。

 

あまりに小悪魔が過ぎる。

 

これで堕ちない男がいようか。

 

いるならそいつは間違いなく感情というものがない。

 

 

それからもショーを楽しみ、いろんな女の子と「挨拶」を交わしたが、NCちゃんが脳に焼き付いて離れなかった。

気づけば他の男に「挨拶」しに行く彼女を目で追っていた。もちろん僕とNCちゃんはビジネスの関係。嫉妬こそ抱かなかったが、それでも少し寂しくは思った。

じきにYさんが「おし、そろそろ行こうか」

と声をかけ、僕らは天国に背を向け、現実へのエレベーターに乗り込んだ。

 

こうして、ゆがみちゃんのおっパブデビューは終わった。NCちゃんにすべて持っていかれて幕を下ろした。

あそこは非日常の極み。酒池肉林をひと空間に押し込めたような場所であった。

 

――純粋にまた行きたい。

 

 

 

 

 

この願いは

 

Yさんのはからいによって

 

すぐ叶うことになる。

 

 

 

 

 

 

 

天国の話 終